コンタクトレンズ利用の注意事項10選
①コンタクトレンズを無理に使用してはいけない
目の痛み、異物感、充血、乾燥、目ヤニが出るなどの目のトラブル。ぼやける、ピントが合わないなどの視力のトラブルがある時はすぐにコンタクトレンズを外して、お近くの眼科を受診してください。
また、自覚症状が無くても眼障害が進行している場合がありますので、眼科の指示に従い定期的な検査を受けることをお勧めします。
G.C.Factoryでは処方箋に基づきコンタクトレンズの販売を行っております。有効期限が切れている場合は同じ度数のコンタクトレンズでも眼科の受診が必要となりますので、予めご了承ください。
②手を洗わずにコンタクトレンズを触ってはいけない
コンタクトレンズは必ず手を使って装着や着脱を行いますので、手に感染力のある菌が付着しているとコンタクトレンズを介して目に菌を持ち込み、感染症のリスクが高くなります。
コンタクトレンズを扱う際は、必ず石鹸で手を洗い、綺麗なタオルで手についた水分を拭き取ってから扱いましょう。
③定められた期間を超えて使用してはいけない。
使い捨てコンタクトレンズには、主に『1Day』『2Week』『1Monte』と、使用期限が定められています。
2Weekなら開封してから2週間(14日)、1Monthなら1ヶ月(30日)となります。トータル14日分ではなく、開封からの日数です。
1Dayは一度外すと使うことはできません。こちらもトータル24時間ではありません。
既定の期間を守らずに使用した場合、規定通り使用した人に比べて眼障害のリスクが増えたとの報告もありますので、使用期間は必ず守りましょう。
また、汚れが落ちない、コンタクトレンズが破損した場合は、期間内でもすぐに破棄し、新しいコンタクトレンズを使用してください。
④コンタクトレンズをつけたまま寝てはいけない
人の目は、空気中の酸素を取り込み呼吸を行っています。
コンタクトレンズは目の呼吸に蓋をするような状態になり呼吸を妨げるような形となりますが、瞬きをすることで涙を循環させて、涙に取り込まれた酸素を補給します。
コンタクトレンズをつけたまま眠ってしまうと瞬きの回数が減り、目に十分な酸素を送ることが出来ず、酸欠状態になってしまいます。
目が酸欠状態になると、角膜内の『内皮細胞』と言う再生しない細胞が減少したり、酸素を求めて本来血管のない白目の部分に血管が入り常に充血したような目になってしまいます。また、目に傷もつきやすくなり、感染症のリスクも高まります。
⑤コンタクトレンズをつけたまま、プールや海、お風呂に入ってはいけない
ソフトコンタクトレンズは水分を含むもので、涙や保存液を取り込んでいます。
コンタクトをつけたまま水に接触すると、プールや海、お風呂の水分を吸収する可能性が高くなります。
水中にはアカントアメーバと呼ばれる微生物が存在し、水分と一緒にコンタクトレンズに吸収されます。
アカントアメーバは口から入っても人間の免疫力によって無害ですが、コンタクトレンズを経由して角膜の傷から侵入すると、『アカントアメーバ角膜炎』の発症に繋がります。
アカントアメーバ角膜炎は感染リスクは低いですが、感染すると治療が困難で長引く病気で、治療後も大幅な視力低下や、最悪の場合治療法が無く失明に繋がることもあります。
アカントアメーバ角膜炎に感染しない為、プールや海、お風呂やシャワーを利用する際は必ずコンタクトレンズを外しましょう。
⑥コンタクトレンズを水で保存してはいけない
⑤で紹介したアカントアメーバは、水道水にも存在します。
地域や水質など、環境により感染のリスクは異なりますが、保存だけではなく、手が濡れたままでコンタクトレンズの着脱や洗浄をすること、コンタクトレンズをしたまま目や顔を洗うこともしないように注意してください。
⑦コンタクトレンズを洗浄しないで保存してはいけない
コンタクトレンズを一日中装着していると、目に入った多くの汚れや菌が付着しています。
その汚れをケアしないでそのまま保存すると、汚れを餌に菌が繁殖し、その菌まみれのレンズを翌日目に装着することで感染症などの眼障害に繋がります。
繰り返し利用するコンタクトレンズを外した後は、綺麗な手でコンタクトレンズ用の洗浄液・消毒液を使って擦り洗いを行ってください。
⑧洗浄液を使いまわしてはいけない
一度使用した洗浄液には、前回使用した際に付着していたコンタクトレンズの汚れや菌が流れ出ています。
残念ながら、専用の洗浄液でも完全滅菌はありえませんので、時間が経つと洗浄液内でも菌が増えていきます。
洗浄力も劣化して菌が増えた使用済みの洗浄液の再利用は、重大な眼障害の原因にもなります。
一度使用した洗浄液は必ず全て捨て、新しいものを使用しましょう。
⑨保存容器は毎回洗浄しなければいけない
洗浄液に溶け込んだ菌は、バイオフィルムと言われる目には見えない膜を張ってそこで生き続けます。
ケアが終わったコンタクトレンズの保存容器は毎回綺麗に洗い、自然乾燥させてください。
また、綺麗に洗っているつもりでも保存容器に出来た細かい傷に菌が残ってしまいますので、保存容器は定期的に交換しましょう。
⑩コンタクトレンズの貸し借りをしてはいけない
他の人が付けていたコンタクトレンズを借りて目につけると、コンタクトレンズを介して目の感染症になる恐れがありますので、たとえ洗浄後であっても使用しないでください。
また、未使用のコンタクトレンズであっても、利用したことのないコンタクトレンズは使わないでください。
コンタクトレンズは利用者にあった度数、目の形にあったカーブ(B.C.)、サイズがあります。他人のコンタクトレンズが自分の目に合うとは限りません。無理やり使用した結果角膜を傷つけ、眼障害を引き起こす可能性があります。
コンタクトを使用・購入する際は、必ず眼科の処方箋に基づき購入してください。
使い方を守って、健康な目を守りましょう
コンタクトレンズは、”高度管理医療機器”と呼ばれる特定保守管理医療機器に該当する医療機器です。
ペースメーカーやカテーテルに並ぶ医療器具の扱いとなり、日本大百科全書には以下のように記述されています。
使用目的に沿って適正に使用されている状況で副作用や機能障害などの不具合が生じた場合、人の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあり、その適切な管理が必要とされる医療機器。
コトバンク–「高度管理医療機器」
間違えた知識や、中途半端なケア方法でコンタクトレンズを使用していると、重度の眼感染症になることもあります。
安全にコンタクトを使用し、目の健康を守る使い方を心がけましょう。
その他使い方がわからない、つけ方がわからないなど、コンタクトレンズに関するご相談がございましたら、お気軽に津田沼駅から徒歩2分の眼鏡コンタクトレンズの専門店G.C.Factoryまでご来店ください。
眼鏡とコンタクトレンズの専門店 G.C.Factory
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